2019/2/23の定例勉強会にて発表させていただきました、
柔道整復師の阪本大亮です。
今回は「ありのままの臨床(外傷)」というテーマを頂き、
症例2例を提示しながら、
整復・固定についてありのままをお話させていただきました。
症例は
『第3指基節骨基部骨端線損傷 局所麻酔下による整復~固定まで』
『大結節骨折を合併した肩関節脱臼』
の患者さん2人
初めに症状や所見の取り方、レントゲンについて、
その後整復固定について説明させていただきました。
徒手整復をする上では患者さんの不安や痛みに配慮しながら、
いかに機能障害や成長障害が起こらないように解剖学的整復ができるか。
私が意識して行っていることをお話させていただきました。
特に2次元のレントゲン写真を見て、
脳内で3次元に変換し、
しっかりとイメージが出来るかどうかが整復の鍵を握ります。
また、病院・自分自身を守るための配慮も大切です。
整復に入る前に神経血管等の損傷の有無を患者さんと一緒に確認することは、
医原性ではないことを認識していただく為に非常に重要です。
患者さんに必要ない不信感を抱かせてはいけません。
固定に関しては整復位保持は基本として、
その後のリハビリ等も考慮しなるべく拘縮を残しにくい固定を選択します。
また、患者さんの年齢、生活背景等を考慮し固定を工夫する場合もあります。
柔道整復師としての業務についてありのままをお話させていただきましたが、
他資格・他業種の方にはイメージしにくい内容であったかもしれません。
何か少しでもお役に立つ知識が提供できていれば幸いです。
今後も患者さん一人一人に寄り添って行ける柔道整復師でありたいです。