初めまして、理学療法士の藤井と申します。
今回、筋緊張性頭痛の治療を例に、
日々の自分の臨床での考え方についてお話させていただきました。
筋緊張性頭痛は、頭頚部や肩、肩甲骨周りの筋肉や筋膜ので生じ、
頭痛の中でも7割を占めると言われています。
感覚的には「頭が締めつけられる」、
と表現される方も多い頭痛です。
筋緊張性頭痛を助長させる要素としては他にも、
睡眠障害や精神的ストレス、
血糖値の変化や栄養状態、
視覚の酷使、などなど多岐にわたります。
よって、アプローチも筋肉や筋膜だけでなく、
その方に合わせてこれら全ての要素、
原因を考慮に入れることで根本的な解決に至ることができます。
すなわち、除痛だけを目的とした他動的・依存的なアプローチをしても、
その後数日は頭痛が軽減したかのように見えても、
長い目で見ると症状はまた元に戻ってしまうということです。
だからこそ「患者さん自身が自分の心身を見直し主体的に行動する」事で、
本当の意味での治癒に至ると考えています。
そして自分は患者さんにとってその気付きのきっかけとなりたい。
これが自分が臨床で意識していること、やりたい事です。
なかなか全ての患者さんにこのような促しをするのは難しいなと日々感じておりますが、
これからも自分にできる事を淡々とやっていきたいと思います。
今回発表するにあたり、
自分の行なっていることを言語化してわかりやすく伝える事は難しいことだと感じ、
今後に生かしたいなとも思いました。
発表する機会を下さりありがとうございました。